- 歩 -
吹き過ぎる風には青臭い初夏の匂いが混じっている。
降り注ぐ木洩れ陽は痛いほど明るくて,オレは思わず目を閉じる。
こうして二人同じ道を歩いていけること,それがオレには何より嬉しい。
たとえあなたが振り向いてくれなくても,決して立ち止まってはくれないのだとしても,
同じこの道を歩いているのだというだけで オレは こんなに 満たされている。
ねえ兄貴,
追いかけても追いかけても追いつけないあんたの背中をオレは,
これからも,
追い続けて,
いいですか。
<終>
ファイブセンテンスカリスマ企画に踊ってみる。制限プレイ燃えるって(違
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